ニンテンドー3DS 『モンスターハンターストーリーズ』レビュー!
あの国民的狩りゲームがRPGになった!
「モンスターハンターストーリーズ」をレビューするぞ。
2017年にヤフオクで2000円くらいで購入した。
これまでのモンスターハンターシリーズといえばリアルなグラフィックとハードなアクションがコアゲーマーにウケて、その後何作も続く続編はブレることなく同じ路線でブラッシュアップされてきた。
しかし2016年になってまさかのRPGとして発売され、一見して子供向けと分かるカジュアルなデザインに従来のファンは困惑した。
「こんなのモンハンじゃないよ!」
「もっとリアルを追及してくれ!」
動揺するファンを尻目に「モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON」という日曜アニメがスタートし、一年半かけて全75話が放送された。
最初は批判的な意見が多い中での船出だったが、実際にゲームやアニメに触れたプレイヤーからは「丁寧に作られた良作だ」という好意的な感想が相次いだ。
自分もこのゲームはかなり気に入っていて、総プレイ時間は200時間ほどだが、だれることなく夢中で遊ばせてもらった。
もともとポケモンやデジモンなどの育成ゲームが好きで、なおかつモンハンもPSP版やフロンティアで累計2000時間以上やるほどハマっていたので、買わずにはいられないタイトルだった。
まずキャラメイクから始めるわけだが、これまでのモンハンとはまったく異なるアニメ調な外見で、選ぶ顔のパーツにもよるが、小学生~高校生ぐらいのビジュアルで主人公を作ることになる。
ストーリーは一本道で「友情・努力・勝利」を地で行く分かりやすいものだが、豊富なイベントシーンがうまく気分を盛り上げてくれる。また、3DSにしてはグラフィックのレベルも高く、砂漠や火山などの多彩なフィールドの景色を眺めるだけでも、このゲームに対する製作者の熱い熱量を感じる。
初めはドスファンゴやドスランポスしかオトモン(育成対象のモンスター)にできないが、本編をクリアするころにはラージャンやイビルジョーをオトモンにできるようになる。
面白いのはここからで、各モンスターは遺伝子という特殊能力を持っていて、これを育成対象のオトモンに伝承していくことができる。
そうして遺伝子を受け継いだオトモンはどんどん強くなっていく。
モンスターの巣から卵を持ち帰り、ふ化したモンスターの遺伝子を手持ちのオトモンに伝承させ鍛えていく。
このルーチンが心地よくて、本作における最も時間泥棒な要素の一つとなっている。
肝心のバトルシステムは、ジャンケン的な三すくみ要素を持つターン制コマンドバトルとなっており、相手の行動を予測して潰すように戦うことで、試合が有利に運べる。
無料大型アップデートで追加された「蜃気楼の塔」では、全50Fに配置された強敵と熱いバトルが楽しめるし、通信対戦では緊迫した心理戦が味わえる(2019年3月現在でも週末ならマッチングする)。
育成ゲーム好きにはぜひともおすすめしたい本作だが、わずかながら気になる点もある。
バトルのテンポについてだが、戦闘開始の前後に10秒くらいの待ち時間が発生してしまう。
戦闘中は早送り機能で快適に進行できるのだが、前後の読み込み時間が積み重なると鬱陶しくなってくる。
素材集めのために雑魚と連戦するときが特に辛く感じるので、レベル差がある相手ならシンボルエンカウントした瞬間に蹴散らして報酬だけもらえる仕様ならなお良かった。
あともうひとつ、本作はモンスターと人間の絆をテーマに掲げているが、主人公がやっていることを率直に言えば、親モンスターの子供を誘拐して自分が親であるかのように振舞っているのである。
親モンスターを撃退して卵を強奪するのも日常茶飯事なので、親の悲しみ、憎しみの上にオトモンとの絆が成り立っているように、自分は感じてしまう。
ポケモンやデジモンと違って、モンハンではこの設定しかあり得ないとは思うのだが、ちょっとだけ心苦しい気持ちになってしまう。
まあ、こんなことを気にする人は稀だと思うので、ゲームの評価を落とすほどではない。
長々と語ったが、これからも強い遺伝子を求めて卵を強奪しまくろうと思う。
Steam 『ShineG In The Zombies』レビュー!
ゾンビの群れを銃火器でハチの巣にする2D横スクロールアクションゲーム
「ShineG In The Zombies」をレビューするぞ。
定価198円だが、Steamセールで40%offの118円のときに購入した。
操作キャラは5人の可憐な女の子なのだが、真ん中の3人は有料DLCとなっている。
アリス風の女の子が圧倒的に高性能なので、買って損はない。
セール中なら50円くらいだし。
この中から1人を選び、さらに数種類ある援護射撃オプションを選択するとゲームスタート。
主なアクションは左右移動と射撃とローリング(緊急回避)のみ。
迫りくるゾンビを倒すとお金が手に入り、そのお金で武器を買ったり回復したりしながら先へ進んでいく。
ステージは狭い部屋で区切られていて、隣の部屋に進むためには、お金を払って扉を開けなければならない。
扉を開けて先へ進むほどゾンビの攻撃も激しくなるが、購入できる武器も強力になる。
機関銃やロケットランチャーでゾンビの群れを蹴散らすのはかなり爽快だ。
ゾンビに噛まれまくって女の子のライフがなくなると即ゲームオーバー。
そのときのスコアに応じて、女の子の服がはだける神仕様となっている。
15万点以上獲得すると、最高にマーベラスなイラストが拝めるって寸法だ。
3Dの女の子はイマイチ萌えないが、イラストの女の子はカワイイので、このCGイラストを回収するのが強いモチベーションになる。
最終的にはどこまでスコアを伸ばすかという戦いになるのだが、武器や回復アイテムの配置がランダムなので、運の要素が強い。
プレイヤーに求められるスキルとしては、お金をどう使うか考えることと、いかにゾンビに噛まれないようにローリングするか、ぐらいなものだ。
どんなにがんばってゾンビの猛攻をかわしても、アイテムの配置が悪ければスコアが伸びないので、このゲームデザインは好みが別れそうではある。
とはいえ200円以下のゲームにやりこみ要素を求めるのもおこがましいか。
本命ゲームの合間にやる箸休めとしては悪くない一本だ。